2008年06月11日
ささやかな疑問
以下のブログを読んで疑問に感じたことがありました。
ブログに書かれていることを、否定しているのではないことを、先にお断りしておきます。
■道路工事中につきご協力を・・・
http://blog.livedoor.jp/solisoli/archives/51338037.html
■土建屋どっとこむ
http://masatarou1968.blog18.fc2.com/blog-entry-1048.html
山本五十六連合艦隊司令長官の言葉に、次のものがあります。
「やってみせ 言ってきかせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」
ここで、私は次のような疑問が浮きかびました。
「自分にできないことを、人にさせてはいけないのだろうか?」
私は、土木設計をしていて、自分でできないことは他の人にやってもらっています。
私は、測量の専門家ではないし、構造物の専門家でもないし、地質・土質の専門家でもないし、環境の調査の専門家でもありません。
しかし、土木の設計をしていると、それらの事で自分の知識の範疇を超えることがあります。
本を読んで勉強しても簡単に理解できるような事ではありません。
そのようなときは、その専門家に助けてもらったり、やってもらったりします。
逆に、構造の専門家が、私に仕事を依頼してくることもあります。
それは、その専門家にはない知識を求めて、私にやらせる訳です。
つまり、自分にない部分をお互いに補い合っているのです。
そして、お互いしっかりと動いています。
私ができることを、人にやらせる場合はどうでしょう。
これは、人を育てることにもつながると考えています。
そして、その人は自分を抜いて行くでしょうし、そうなって欲しいと思います。
私ができることが10としたら、その人は15ぐらいできるようになるかも知れません。
そうなった時、私はその人に、もうやらせてはいけないのでしょうか。
これからも私は、周りの人が出来ない部分について、学んで行きたいと思っています。
私はあらゆる事に精通するスーパーマンにはなれないのですから。
そして、私なりの結論です。
「やってみせ 言ってきかせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」
このような、上から目線の考えは、対等な関係や上司に対しては当てはまらないのではないかということです。
「そんなの、分かり切ってる」という突っ込みはなしでお願いします。(笑)
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コメント一覧
でもなんてコメントしてよいのか言葉が浮かんできません。(笑)
山本五十六の言葉は軍隊ならではの言葉でしょう。軍隊は貴族出身者以外は、司令官と言えどもみな戦地に出ますからね。
それを今の企業等と同一視するのはなかなか難しいでしょう。
ある程度、役職があがってくると、部下を使って業務を進めることが仕事になります。
そして、何人の部下を効率よく使って業務を進めているかが評価される部分となります。
自分ができないことも、指示しなければなりません。
結局、自分でゴリゴリ業務をこなした方が楽ちんかも・・・