2011年11月13日
NAS(Network Attached Strage)について
現在使用しているNAS(Network Attached Strage)が、一杯になったので入れ替えました。
我が家では、家族写真や、各自が使っているPCのバックアップをネットワーク上にあるストレージ(NAS)に保存しています。
このNAS(バッファロー LSL500GL)は、2008年11月に始動させてからほぼノンストップで2011年11月までの3年間トラブルもなく動き続けています。
しかし、当時は十分と思っていた500MBの容量も、もう限界に近づいてきたため新しくしました。
バックアップに関しては、今まで写真データなど新しくデータを追加したときに行っていたので、突然のトラブルにも対処できるように考えていました。
しかし、どうせ新しくするなら少しでも信頼性の高いものをと、RAIDを組める物にしました。
また、転送速度にもこだわってみました。
現在まで使用していたバッファローのLSL500GLは、転送速度が28MB/sとなっているため、それよりもできるだけ速い物を探しました。
そこでチョイスしたのが、バッファローのLS-WV4.0TL/R1です。
2TBのHDDが2台入っていて、RAID0で使えば4TB、RAID1で使えば2TBの容量で使用できます。
転送速度も、スペック上は72MB/Sとなっています。
初期設定はRAID0なのですが、もちろんRAID1に変更して使用します。
さて、RAID0からRAID1に変更すると、数時間はRAID構築中となって、使用はできますが転送速度が遅くなるようです。
RAID構築も完了して古いNASから新しいNASへデータをコピーした後、速度を計測していなかったことに気がつきました。
RAID0の計測はできなくても、RAID1の計測をしてみました。
当然、旧NASとの比較です。
データは、約85MBのバイナリデータを使用しました。
測定方法は、コピー開始してから終了するまでをストップウオッチで行うという前近代的な方法を用いました。
ベンチマークソフト(HDDBENCH)を利用する方法も試しましたが、実際の体感速度と転送速度を計測できる方法にしました。
結果は・・・
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新・旧 読み込み 書き込み
旧 7.5MB/s 5.5MB/s
新 2.8MB/s 7.5MB/s
(85MB/秒で計算)
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あれ、読み込み関しては古いNASの方が速い・・・
体感も計測結果の通りでした。
イーサネットフレームサイズも、1518、4102、7422、9694と全て試してみましたが、ほぼ変化はありませんでした。
タスクマネージャーでネットワーク使用率を見ても連続100%とはならないし、CPU使用率も余裕なんですけど、何がどうしてこのような結果になったのでしょうか。
PCは、ふるーいVAIOノートでPen4 2.8MHz、メモリ1GB、ネットワークカード100M。
途中の機器は、NTTの光モデム(ルーター)とスイッチングハブ(1G)、LANケーブルはカテゴリー6です。
何処かにボトルネックネックがあったにせよ、新NASの方が読み込みが遅いのは何か変ですね。
原因は良く分からないままですが、そのうちもう少しスペックの高いPCを使用して再度探ってみようと思います。
左 : バッファロー LSL500GL
中 : バッファロー LS-WV4.0TL/R1
右 : コレガ 1GBスイッチングHUB
閑話休題(それはさておき)
さて、皆さんは気がついたでしょうか。
上記文章中では、2種類の「MB」という単位が混同して使われています。
MByteとMbit、これは実は8倍も違うのです。
そして、NASのカタログやネットなどにも転送速度の「MB」がMByteなのかMBitなのか一切書かれていないのです。
私の実測した転送速度は「MByte」、NASのカタログの表記は「MBit」と思われます。
LANの速度100MBit = 12.5MByte(理論値)なのです。つまり、70MB/s = 8.75MByte(理論値)になります。
ということは、7.5MByteは決して遅くはないと言えます。
NAS(Network Attached Stage)のスペックで、転送速度が「○×MB/s」と表記されていますが、これはMBit/secと思われます。
スペックの数値に、単位が「M Byte」なのか「MBit」なのか書かれていないのは問題だと思いませんか。