2021年10月29日

技術士二次試験 総合技術監理部門は簡単だ 解答はワンパターン

10月26日に技術士二次試験の筆記試験合格発表がありました。

悲しいかな、私の周りの受験者から合格の報告はありませんでした。

筆記試験に合格された方は、口述試験の対策を始めてください。
口頭試験は筆記試験と違って約90%の方が合格します。
考え方を変えると、不合格の10%に入らないためにどうするか、不合格の方は何を答えたから不合格となったのかを調べ、同じ轍を踏まないようにすると良いでしょう。


さて、技術士総合技術監理部門の論文試験対策について書きます。



総合技術監理の視点が変わったH28からR03の問題について考察しました。

問題文に、色々ごちゃごちゃ書かれていますが、基本的には自分の得意なテーマについて、以下のことを総合技術監理の視点(これが重要)で書けば良いだけです。問題文に惑わされて、難しく考える必要はありません。ただし、R02では、「事業場にとって特徴的で、かつその説明が専門分野外の人にもわかりやすいものであるよう留意されたい。」との一文が追加されました。(R03では削除されています)

1.プロジェクト(業務)全体を把握・分析し総合的に判断し、課題を見つけ改善策を提案し実行する。
2.これらが、過去・現在・将来・遠い将来等について求められている。

なお総合技術監理の視点は、H28から次のように変わっていますので注意してください。
(〜H27)「経済性管理」、「安全管理」、「人的資源管理」、「情報管理」、「社会環境管理」の5つの視点
 ↓
(H28〜)「業務全体を俯瞰し、経済性管理、安全管理、人的資源管理、情報管理、社会環境管理に関する総合的な分析、評価に基づいて、最適な企画、計画、実施、対応等を行う」立場からの視点

※総合技術監理の視点が変わったため(変えざるを得なくなった?)「青本」が廃刊となり、新たに「総合技術監理キーワード集」が作成されたと考えられます。

過去の設問を簡略化しました。
プロジェクト(業務)は、あなたが「これまでに経験した」「良く知っている」と書かれているだけで、特に縛りはありません。(全部門共通だから当然と言えば当然)

H28の問題〜科学技術の進展の影響
(1)プロジェクト概要
(2)現在の技術の課題と評価
(3)将来の技術の課題と解決
(4)遠い将来の技術の課題

H29の問題〜持続可能性の課題
(1)プロジェクト概要
(2)過去の課題と解決
(3)現在の課題と解決
(4)将来の課題と解決

H30の問題〜働き方改革の課題
(1)プロジェクト概要
(2)現在の課題(背景は過去の課題)
(3)(1)の解決(効果は将来の課題につながる)

R01の問題〜ヒューマンエラー
(1)プロジェクト概要(計画:過去・実施:現在)
(2)将来の課題と解決

R02の問題〜災害対策
(1)プロジェクト概要
(2)異常な自然現象による現在の被害とその対策の現況と追加対策
(3)将来の被害発生の事前対策の実施計画
※論文の書き方が、かなり詳細に指定されています。

R03の問題〜データの利活用
(1)プロジェクト概要
(2)データ内容と利活用及び事業への効果、その課題やリスク
(3)近い将来における上記(2)の変化について

私が合格したのがH28です。
受験申込書に書いた専門とする事項は「かんがい排水」ですが、その時に書いた論文テーマは、「草地整備の測量」についてです。あまり「かんがい排水」に関係のないテーマでしたが、専門とする事項と論文テーマは、合否には関係ないと思われます。
測量に関しては、平板測量、レベル、トランシット、航空測量(飛行機・ヘリ)、RTKやVRS、UAV(写真・レーザー)、人工衛星というように技術革新が行われていますので書きやすいテーマだと思いました。

このテーマを考えた場合、H28〜R03のR02を除くすべての問題に対して対応できると思います。
私の場合、R01までとR03はどの年に受験してもこのテーマで、以下のようなことについて書けたと思います。

H29〜持続可能性の課題:技術、経済、社会、環境、組織内の制約、外部の制約
H30〜働き方改革:技術、働き方の変化、社会的・組織的・技術的障害
R01〜ヒューマンエラー:技術、ヒューマンエラーの影響・原因・方策、対応に対する課題
R03〜データの利活用:技術、3D点群データ、UAVや衛星画像データの利活用と課題やリスク

しかし、R02は異常な自然現象による災害対策、つまりBCP(事業継続計画)になりましたので、測量がテーマでは非常に書きにくいと思いました。私なら、現在勤めている会社を事業場として、2018年9月6日の北海道胆振東部地震と、その後に起きた北海道全域のブラックアウトについて書いたと思います。
ただ、R02は論文の書き方については、文章構成、書式等についてはかなり詳細に指定されていますので、そう言った面ではかえって書きやすかったのではないでしょうか。
R03はデータ利活用の現在と近い将来について書く問題です。この問題は「草地整備の測量」については写真や3D点群データ、「牧草の生育状況」についてはUAVや人工衛星画像データ等の利活用をベースに課題やリスクを含めて書くことができたと思います。

以上のことを考えると、R02については多少設問の作り方が変わったかなと思いますが、災害対策についてBCPの「現在」そして「未来」について書かせる問題なので、根本は変わっていないと思います。
これらのことから、総合技術監理の記述式試験は毎年同じ問題だ、解答もワンパターンだと言われていることも納得できるのではないかと思います。

 兎に角、設問の題意に沿って、聞かれていることについて漏れなく書くことです。

総合技術監理を受験する技術士のみなさん「総監ってカンタンじゃね」と受かるような気がしてきませんか。





csh08ymatu at 22:00コメント(0)資格 | 技術士 

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プロフィール
山好き、バイク好き、車好き、スイーツ大好きの、ふつーのおやじです。
日帰りできる山を守備範囲としていますが、知床連山登山道の維持管理をしていたこともあります。
16歳からバイクに乗り続け、現在はBMW K1300Sに乗っています。
仕事は総合評価関係、技術士受験対策等を行っています。
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今年度で現会社を退職します。
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