設計
2012年05月15日
インパクトボックス減勢工(衝撃型減勢工)
このブログへ「インパクトボックス減勢工(衝撃型減勢工)」のキーワードで飛んでくる方が、たまにいらっしゃいます。
実は、技術士の体験論文は「小型インパクトボックス減勢工」について書いたのです。
小型のインパクトボックス減勢工を設計するときに、どのように係数等を加減するとうまく減勢されるかということをメインの体験論文にしたのです。
面接時は、インパクトボックス減勢の新たな計算式についての突っ込みはほとんどなかったのですが、規準や指針改定への働きかけはしないのかと言われたことと、技術士に合格したので認められたのでしょう。
土木技術者の皆さん、小型の「インパクトボックス減勢工」は可動部分もないし、電気代もかからないし維持管理も楽で良いですよ。どんどん提案し採用しましょう。
以前書いたページは、こちらです。
2011年04月16日
技術提案書 と RCE その後
昨年、業務の技術提案書に「電子成果品作成に当たってはRCEが指導と確認をします」と書いた場合、評価されるかどうかと言うことを、ここで書きました。
その業務は、結局落札できなかったのですが、同じ地区の似たような業務の技術提案書に、業務AにはRCEのことを書き、業務Bには書かないと評価はどのようになるかということを試してみました。
RCEの事で評価点が決まるわけではありませんが、実際の所、RCEについての事項は全く評価されているとは思えない点数でした。
結局、役所的にはRCEを全く評価していないと思われます。だったら、それ以外のことを書いた方が良いと思います。
まあ、事前協議などでRCEの事を話しても???となるのが関の山ですから。
2010年07月07日
2010年02月06日
電子納品の日付
土木設計業務の仕事をしていて、いつも思っていることがあります。
特に農業の仕事をしていると、工期までに地元との折り合いが付かず、合意のない状態で電子納品成果を作成し、検定を受けることがあります。
この場合、検定後にサービスで修正を行う事がほとんどなのですが、最終的な電子納品成果を作成するときに日付の問題が出て来ます。
設計変更で工期が延びていればいいのですが、まずそう言うことはないので工期後の日付になってしまいます。
発注者から、日付は作成の日付で良いとなる場合もありますが、がんとして全て工期前の日付にしてくれと言われることもあります。
そう言うときは、PCの日付を変更して作成し直すわけです。
電子納品の日付だけでなく、発注時の工期の問題、設計変更の問題など、色々な問題を含んでいるのですが、土木設計に携わっている方の実態はどうなんでしょう?
2009年07月11日
ある業務の事前協議
ある業務で、事前協議を行った時の話しです。
この業務は、平面測量がなく、仕様書では1/1000の平面図が発注図としてもらえることになっていました。
ところが、渡された発注図は紙図面と縮尺「1/5000」で、CAD製図基準には全く関係無しの「dwg」。そして、レイヤは日本語で、なんと80以上有りました。
まあ、分かりやすいったら分かりやすいんですけど。
事前協議の時のやりとりです。
(発)
「基準に合った図面にして納品してください。」
(ち)
「基準に合った発注図ではないのでできません。」
(発)
「図面を修正しないとチェックが通りませんよ。」
(ち)
「図面はチェックからはずします。」
(発)
「検定の時、困りませんか。」
(ち)
「事前協議で、発注図未整備のためチェックしないと明記しましょう。」
(発)
「では、次のようにしてください。」
(1)書き足した分だけ、基準通りにする。
(2)正しいレイヤは既存のレイヤの後ろに足す。
(3)チェックする時の図面は、書き足したレイヤだけ残してそれ以外は消す。
(4)チェックする前の図面は別途納品する。
もちろん、(3)と(4)はお断りいたしました。
そして、図面に関しては、「チェックしない」ということで決着してきました。
まあ、(1)と(2)も意味がないような気もしますが、修正するとき多少楽になるかも知れません。
この設計は訳ありの概略設計なので、うちで作成した図面を用いて詳細設計を行い、工事もするはずなんだけどなー。
最終的に基準に合ったように図面修正をさせられるのだろうけど、いったい、どの段階の業者が泣くんだろうなー。
もし、うちで取っても、RCEの私がいるから大丈夫ですけどね。
2009年04月20日
平成21年度 第1回コンクリート診断技術研修会
平成21年5月30日(土)に「平成21年度 第1回コンクリート診断技術研修会」が行われます。
北海道コンクリート診断士会では、平成21年1月30日に設立総会および記念講演を行い、平成21年2月21日には賛助会員のコンクリート診断士を目指す人のための講習会を行ないました。
そして、平成21年度に入り、本格的な活動の始まりです。
この研修会は、残念ながら北海道コンクリート診断士会会員以外は参加できないのですが、ゆくゆくは一般の方々も参加できる研修会を開催して行くのではないかと思っています。
なお、詳しくは「北海道コンクリート診断士会」へ。
2009年01月29日
2008年08月30日
非破壊検査の限界
コンクリート診断士として、ある役所で公務員を対象にコンクリート診断についての講義と実習をしてきました。
最初に、役所の会議室でコンクリートの劣化や変状とそのメカニズム、そしてコンクリート診断についての講義をしました。
そのあと、築後約30年の頭首工で、ひび割れを測定する専用のトータルステーションを用いたひび割れの測定、電磁波レーダー法、電磁誘導法、ドリル法、超音波法、打撃法など、実際にコンクリート診断の実習を行いました。
研修を受けている職員の方々は、まず測定機器の価格に驚き、電磁波レーダー(竣工検査でも使われ始めています)の画像に驚き、電磁誘導法の鉄筋経測定の難しさに驚き、実際に行われている非破壊コンクリート診断の難しさと限界に触れることができたと思います。
測定機器などのハードの部分、解析プログラムなどソフトの部分はなどのは、日進月歩でしょうから、非破壊検査といえども簡単に精度の良い結果が得られるようになると思います。
さて、現在の一般的な測定機器での非破壊検査はどの程度の精度かと言いますと・・・
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2008年08月13日
インパクトボックス減勢工
今回は、土木設計の話を書きます。
数年前に、インパクトボックス減勢工(衝撃型減勢工)の設計をしました。
まず、インパクトボックス減勢工については、土木学会で発行している古い「水理公式集」にでています。
結論から言うと、
・H11版では、削除されている
・S60版では、さわり程度
・S46版では、ある程度
S46版およびS60年版には、「流量10m3/s、流速10m/s程度に有効である」と書かれています。
私の設計した水理諸元は、「流量0.40m3/s、流速1.90m/s」です。
随分、水理諸元に開きがありますが、非常に上手く減勢されています。
それは、形状を決めるときに他の失敗例や成功例を探し出し(見つけるのに苦労しました)、設計にスパイスを加えたのです。
インパクトボックスは、劣化(消耗)する部分がわかってるので、設計段階からそれを見込めば、維持管理・維持費面で非常に有効な工法だと思います。
でも、水理公式集から消えてしまったということは、あまり用いられ無くなったのでしょうか?
私としては、今こそ必要な技術のような気がしてなりません。
※もし、他に詳しい資料があれば教えていただけるとうれしいです。パイプラインからオープン水路に
接続するための減勢工です。
ちゃーんと減勢されてるでしょ!
※2011年11月2日追記
衝撃型減勢工については以下の指針にも、出ていることが分かりました。
・土地改良事業計画設計基準 水路工 H13.2
・土地改良事業設計指針 ため池整備 H18.2