道東の山
2016年07月08日
斜里岳 2016年7月8日
2011年に、羅臼岳登山道や羅臼岳から硫黄山知床連山の縦走路の整備をしていたときから、登りたいと思って眺めていた山で、やっと念願が叶いました。
7月7日の七夕の夕方に旭川を出発し、札弦(さっつる)の道の駅パパスランドさっつるで仮眠をとって、翌朝斜里岳に登りました。
ネットの情報では、道の駅パパスランドさっつるは車中泊の車で込んでいるとのことでしたが、平日だしたいしたことはないと思っていました。
しかし、いざ到着してみると、駐車場の区画はほぼ一台おきに車で埋め尽くされていて、大きめのキャンピングカーはバスの区画に駐車していました。
朝5時過ぎに出発して、登山口の清岳荘駐車場に着いたのが6時前。
割と整備されているとはいえ、砂利の林道なので足の硬いカイエンにとってはきついものがありました。
駐車場はまだ余裕はありましたが、バスが2台ほどあって団体さんが既に入山しているようでした。
この駐車場は有料で、入山届けを書くところに入金箱があって、100円入れるようになっています。
入山届けを書いて100円入れて写真を撮っていると、次々と登山者が来ましたが、入山届けは書くものの100円入れる人はいないですねぇ。
まあ、それはそれとして、初めての山なので沢山写真を撮りながらゆっくりとしたペースで登りました。
登山口から登山道を少し行くと林道にでて、清岳荘がもとあった場所まで林道を歩きます。
そこからが本当の登山道の始まりです。
例に漏れず、沢コースの旧道を登り尾根コースの新道を下ることにしました。
沢登りのためか虫が多く、立ち止まっていると虫に刺されてしまいそうなため、いつもは半ズボンにするとこを我慢して長ズボンのまま登りました。
ほかの登山者は、特に女性の方は虫除けの網をかぶっている方もいましたが、網は暑いんですよね。
コースとしては、ここから上二股(新道と旧道の分岐の頂上側)までが、幾度となく徒渉を繰り返し、また沢を登ったりする変化に富んだ飽きのこない登山道で、登山靴でできる沢登りといった感じでしょうか。
先に登っていた方々を追い越しながら登って行くと、団体さんが徒渉や沢登りで渋滞していました。
この沢の石には、苔や藻があまり生えていないため、滑りずらいのですが、濡れた石や岩は十分注意しないと滑ります。
沢を登っていると、いくつもの滝があって、それぞれ名前がついていて銘板も掛かっていました。
上二股から馬の背までは急勾配の登りになります。
馬の背の東側には有名な落ちそうな岩があり、実際に見ると本当によく転がり落ちないなあと感心してしまいます。
馬の背からは、頂上が見え、一つピークを越えると山頂です。
山頂に着くと既に沢山の登山者がいました。
山頂からの眺めは最高でしたが夏山で天気も良く気温が上がってきたので、水蒸気で空気のと透明度か落ちてきていました。また、南の方角は、低い雲が立ちこめていました。
空気の澄んでいる秋に、もう一度登りたいなあと思いました。
山頂であちこち写真を撮って、おにぎりを食べで下山です。
下りは、上二股から新道へ向かいました。
上二股では、携帯トイレブースのテントが設置されていました。
少し行くと、竜神の池という標識があったので寄り道することにしました。
登山道から少し下ると透明度の高い水をたたえた小さな池が見えました。
近くまで行って、手を入れてみると、思ったほど冷たくなく、雪渓の雪解け水の凍るような冷たさを期待していたので、ちょっとばかり残念でした。
竜神の池からさらに奥に行けそうだったので、登山道へ戻るのかなと思ったのですが、途中で不明瞭になっていたため引き返しました。
後でわかったのですが、やはり登山道へ続いていたようです。
新道は、熊見峠まで登り返しになっているため、振り返ると斜里岳の山頂が綺麗に見ることができました。
熊見峠から一気に沢まで下り、二股から再び沢に出て徒渉を繰り返しながら下山のため、足も疲れているので、気をつけないと落ちてしまいます。
下山してみると、駐車場はほぼ満車状態になっていました。
ある程度有名な山は、平日でも混み合うようになってしまいました。
登山者も年配の方だけではなく、若い女性の方も沢山登山されていたので、登山ブームも根付いて来たように思います。
下山後は、きよさと温泉ホテル緑清荘の温泉(390円!)に入って汗を流して帰路につきました。
温泉は、昼頃だったためか、貸し切り状態で、のびのびのんびり入浴させていただきました。
露天風呂はないようですが大きな内風呂で、これで390円は安いなと思います。
帰りは小清水のAコープで「小麦色の街から」という生どら焼き(165円)をお土産に買いました。
以前ブログに書きましたが、これはうまいですよ。
タイムログ
時刻 | 経過(区間) | 距離(区間) | ポイント |
6:02 |
0:00(0:00) |
0.00 |
登山口 |
6:49 |
0:47(0:47) |
2.4(2.4) |
二股 |
8:08 |
2:06(1:19) |
4.1(1.7) |
上二股 |
8:53 |
2:51(0:45) |
5.1(1.0) |
斜里岳 |
9:59 |
3:57(0:32) |
6.1(1.0) |
上二股 |
11:30 |
5:28(1:31) |
8.9(2.8) |
二股 |
12:18 |
6:16(0:48) |
11.3(2.4) |
登山口 |
登り(旧道) 2時間51分(休憩含)
下り(新道) 2時間51(休憩含)
全行程
11.3km 6時間16分(休憩含)
登山口〜斜里岳山頂 標高差 864m (GPSより)
GPSトラック
GPSログのダウンロードはプログ左側の Links
「Nob's HomePage」
からどーぞ。
※写真には位置情報が記録してありますので、カシミール3D等で表示すると写真を撮影した位置が分かります。
登山の朝、
道の駅パパスランドさっつるから見た
斜里岳。
登山口までの林道
登山口の清岳荘の駐車場
45台駐車できる広い駐車場
入山届けと駐車料金100円はここ
とりあえず、登山道始まり
林道歩きの始まり
登山道始まり、熊が出るぞ!
こんな感じの沢を幾度となく徒渉します
渋滞中
仙人洞
結構奥が深そう
二股
新道と旧道の分岐
登山道
上二股
新道と旧道の山頂側の分岐
沢登りが終わって
急傾斜の登りになります
やっと視界が開けてきました
南斜里岳方向
雪渓が残ってました
落ちそうで落ちない岩
馬の背
山頂までもう少し
山頂が見えました
奥の方ね
南斜里岳方向
小さな社
もチンお参りしました
土のうで整備されていました
キャップを付けていないストックで
挿すのだけはやめてね
土のうがすぐ破けてしまいますので
斜里岳山頂
1,545m
GPSログ
羅臼方向(知床連山方向)
南斜里岳方向
南方向
(標津方向)
東方向
(網走方向)
北方向
(斜里方向)
羅臼岳方向(知床連山方向)から右回りにパノラマ
馬の背が見えます
落ちそうで落ちない岩再び
上二股の
携帯トイレブース
竜神の池の看板
竜神の池
水の出口は
小さな滝になっていました
竜神の池の道の先は
登山道につながっていました
新道から見た山頂方向
熊見峠方向
熊見峠付近から山頂方向
熊見峠
熊見峠からの下山道
二股
(新道と旧道の分岐)
二股からすぐ下に
コンクリート布基礎の跡
何か建物があったのでしょうか
清岳荘
飲み物の自動販売機があります
下山後のGPSログ
下山後の駐車場は
ほぼ満車状態でした
きよさとから見た斜里岳
最後まで綺麗な姿を見せてくれました
きよさと温泉ホテル清緑荘
これは、裏口かな
温泉が390円は安い!
2012年04月20日
2011年09月13日
2011年07月14日
知床連山縦走(岩尾別〜羅臼岳〜硫黄山〜カムイワッカ) 2011年7月13〜14日
昨年のことになりますが、知床連山縦走路(岩尾別〜羅臼岳〜硫黄山〜カムイワッカ)を縦走しました。(ブクログ記入は2012年6月5日)
ちょうど台風が来ていて悪天候の中でしたが、仕事で登るため、どうしてもの縦走しなければなりませんでした。
雨降り等、悪天候の中での登山は非常に危険なため、決して行わないようにしましょう。
そう言う私も、ダウンジャケットと寝袋の一部を濡らしてしまい、テント泊の時に非常に寒い思いをしました。
今回は仕事で作業を行いながらの縦走だったため、登山タイムも書きません。
GPSトラックは過去にダウンロード出来るようにしていますので、こちらを参照してください。
GPSトラック
GPSログのダウンロードはプログ左側の Links 「Nob's HomePage」 からどーぞ。
※写真には位置情報が記録してありますので、カシミール3D等で表示すると写真を撮影した位置が分かります。
淡々と写真を貼っていきますが、写真の位置はカシミール3D等で確認できます。
この後、かなりハイマツ等の
枝払いをしたので登山道は
見えるはず。
二つ池(左右)
この時期の水場は、
二つ池手前の雪渓の
雪解け水が良いでしょう。
二つ池(左右)
二つ池(左)
知床スミレが
咲いていました。(右)
硫黄山(右)
仕事のため、硫黄山山頂に
は用事が無く頂上は踏んで
いません。
ここからの下りは登山道が
はっきりしないので要注意。
ここからカムイワッカの
駐車場まで歩きです。
知床連山縦走路(岩尾別〜硫黄山〜カムイワッカ)
2011年7月13日〜14日、知床連山を1泊2日で縦走してきました。
コースは、岩尾別から入って二ツ池でテント泊しカムイワッカに降りました。
2日間とも悪天候で13日は暴風雨、下山日の14日は風こそ無かったものの雨降りでした。
二ツ池のテント場は水たまりになっていました。また、登山道も川状態で硫黄山からカムイワッカへの沢下りも水が多く、登山靴では全く歯が立たない水深になっています。
過去6年間硫黄山登山道が使えなかったため、縦走者が少なく二ツ池から硫黄山まではハイマツが登山道を隠し、硫黄山からカムイワッカまではペイントも消えかかっています。
初めてこの縦走路を歩く方は十分注意して頂きたいと思います。
なお、作業のため縦走したので、タイムログは当てにならならないことをお断りしておきます。
データは、右下の Links Nob's Home Pageのダウンロードコーナーからどうぞ。
2011年07月01日
羅臼岳 羅臼コース 羅臼平分岐まで 2011年7月1日
2011年7月1日、知床連山最高峰の羅臼岳に羅臼コースから羅臼平分岐まで登ってきました。
生憎の天候で雨こそ降らなかったものの全く眺望はない中の登山でした。
登山道はそれなりに整備されていますが、泊場から暫くは登山道が雪解け水のためか川になっていて水の中を歩く必要があります。
その後、急斜面の雪渓を岩清水と羅臼平の分岐の上まで登るのですが、10本爪以上のアイゼンと、登山道が不明瞭ですので、初めての方は地図入りのGPS等が必要でしょう。
特に、下りは屏風岩付近の沢をそのまま下ると遭難してしまいますので、十分注意が必要です。ただ、7月1日から、沢にはロープが張られていますので、下りでロープが見えたら右に行けば大丈夫だと思います。
なお、作業のため登ったので、岩清水と羅臼平の分岐付近までしかログはありません。
データは、右下の Links Nob's Home Pageのダウンロードコーナーからどうぞ。
2011年06月23日
羅臼岳 2011年6月23日
昨年のことになりますが、羅臼岳に登りました。(ブログ記入は2012年3月11日)
羅臼岳は上級者の山と言われていますが、羅臼岳のウトロ側から登る岩尾別コースは、非常に良く整備されていて、迷うことはありません。
ただ、春早い時期ですと大沢の手前から羅臼平までは雪渓が続いていますので、アイゼンがあれば安心できます。
駐車場は、登山口にある有名(?)な木下小屋の手前に数台。
ここは、木下小屋の宿泊者も使用しているので、早い者勝ちです。
ここが空いていなければ、ホテル地の涯の手前の砂利の部分に駐めましょう。
アスファルトの部分はホテルの駐車場ですので注意してください。
登山前に、携帯トイレは必ず持ちましょう。登山口には携帯トイレ回収ボックスもあり、7月上旬には銀冷水に仮設のトイレブースも作られます。
羅臼岳は、登山道を普通にヒグマが歩いています。
出会っても決して騒がず、知らない顔をして下がりましょう。
ヒグマに合わないこつは、ブラインドコーナーでは必ず声を出して自分の存在をヒグマに教えて下さい。お互い心の準備が出来ますし、向こうからよけてくれる場合もあります。
そして、熊スプレーはレンタルもありますので、できるだけ携帯しましょう。
私の今までの経験では、クマ鈴は余り効果がないように思います。
登山道整備作業しながらのタイムですので、あくまで参考に。
時刻 | 経過(区間) | 距離(区間) | ポイント |
6:17 |
0:00(0:00) |
0:0(0.0) |
木下小屋 |
6:57 |
0.40(0.40) |
1.3(1.3) |
オホーツク展望 |
7:51 |
1:34(0:54) |
2.9(1.6) |
弥三吉水 |
9:11 |
2:54(1:20) |
4.7(1.8) |
銀冷水 |
10:59 |
4:42(1:48) |
6.0(1.3) |
羅臼平 |
12:22 |
6:05(1:23) |
7.2(1.2) |
羅臼岳 |
13:22 |
7:05(1:00) |
8.4(1.2) |
羅臼平 |
14:07 |
7:50(0:45) |
9.7(1.3) |
銀冷水 |
14:55 |
8:38(0:48) |
11.5(1.8) |
弥三吉水 |
15:28 |
9:11(0:33) |
13.1(1.6) |
オホーツク展望 |
16:03 |
9:46(0:35) |
14.4(1.3) |
木下小屋 |
木下小屋〜羅臼岳山頂 標高差 1,413m (GPSより)
登り 7.2km 6時間05分
下り 7.2km 3時間41分
GPSトラック
GPSログのダウンロードはプログ左側の Links 「Nob's HomePage」 からどーぞ。
※写真には位置情報が記録してありますので、カシミール3D等で表示すると写真を撮影した位置が分かります。
登山口にある木下小屋
宿泊することができます。
登山者名簿はプライバシーの問題で
書かない方もいるようですが、もしも
の時のために書いた方が良いと思います。
650m岩峰の注意看板。
羅臼岳では、ヒグマがその辺に普通にいます。
弥三吉水
ここの水は湧き水ですので飲んでも大丈夫です。
水が足りなければここで汲んでおきましょう。
誰が名付けたか「極楽平」
暫く平らです。
仙人坂
銀冷水
ここの水は「ぁゃιぃ」ので、生で飲むのは年寄りだけにしましょう。
エキノコックスは潜伏期間が長いので年寄りは平気ですね(笑)。
ここの広場に仮設トイレブースができます。
羽衣峠
どこが峠か良く分かりません。
大沢です。
8月まで雪渓が残るところなので、7月中頃まではは大沢入り口手前から羅臼平まで雪渓が続きます。急斜面も多いので、出来ればアイゼンを準備しましょう。
私の場合は、雪渓上に誘導ロープを張る作業をするので10本爪です。
羅臼平のテント場にある木下弥三吉記念碑。
ここの藪はトイレットペーパーだらけになります。
それを片付けるのですが、たまりません。
必ず携帯トイレを使って下さい。
フードロッカー
キャンプ時など、食料は必ずここに入れて下さい。
でも、羅臼岳山頂に上がる時にザックごとフードロッカーに入れるのはやめて下さい。
フードロッカーとして利用できなくなります。
岩清水
ここの水は涸れていることもありますので、当てにしないように。
本当に、ここの水はうまい!
頂上手前は岩登りになります。
最小限のマーキングはしてありますので迷うことはないでしょう。
羅臼岳 山頂
1,661m
何も見えませんでした。
というより、台風が来ていてひどい暴風雨でした。
山頂の岩陰に誰が祭ったのか、お地蔵さん。
羅臼岳の岩尾別コースは、登山道が整備されているため天気が悪くなければ迷うことはないと思います。
ただ、天候の急変とヒグマ対策は必ず行って欲しいと思います。
なお、携帯電話はそれなりに届きます。