インパクトボックス減勢工
2008年08月13日
インパクトボックス減勢工
今回は、土木設計の話を書きます。
数年前に、インパクトボックス減勢工(衝撃型減勢工)の設計をしました。
まず、インパクトボックス減勢工については、土木学会で発行している古い「水理公式集」にでています。
結論から言うと、
・H11版では、削除されている
・S60版では、さわり程度
・S46版では、ある程度
S46版およびS60年版には、「流量10m3/s、流速10m/s程度に有効である」と書かれています。
私の設計した水理諸元は、「流量0.40m3/s、流速1.90m/s」です。
随分、水理諸元に開きがありますが、非常に上手く減勢されています。
それは、形状を決めるときに他の失敗例や成功例を探し出し(見つけるのに苦労しました)、設計にスパイスを加えたのです。
インパクトボックスは、劣化(消耗)する部分がわかってるので、設計段階からそれを見込めば、維持管理・維持費面で非常に有効な工法だと思います。
でも、水理公式集から消えてしまったということは、あまり用いられ無くなったのでしょうか?
私としては、今こそ必要な技術のような気がしてなりません。
※もし、他に詳しい資料があれば教えていただけるとうれしいです。パイプラインからオープン水路に
接続するための減勢工です。
ちゃーんと減勢されてるでしょ!
※2011年11月2日追記
衝撃型減勢工については以下の指針にも、出ていることが分かりました。
・土地改良事業計画設計基準 水路工 H13.2
・土地改良事業設計指針 ため池整備 H18.2