トムラウシ山
2010年02月13日
2009年07月04日
俵真布〜扇沼山〜三川台〜トムラウシ山 2009年7月4日
2009年7月4日、「トムラウシ山」へ登ってきました。
俵真布からのコースはマイナーなコースで、ひとりでは心細いため、今回も「ひとりで登山」ではありませんでした。
このコースは、「俵真布〜扇沼山〜三川台〜トムラウシ山」で、往復距離は約24kmあります。そして、一部の書籍には載っているようですが、国土地理院の地形図等にはない登山道なのです。
このコースは、距離が長いため一泊で行く人が多く、この日も日帰りは我々だけのようでした。
自宅をAM3:00とまだ暗いうちに出発し、登山開始はAM4:40頃でした。
登山口までの林道は、営林署で借りなければならないマグネットキーで開けるゲートと、ナンバーキーで開けるゲートの2カ所があります。
登山口に着いてみると駐車場を広げる工事を行っているようでした。
もしかすると、正式に登山道として復活するのでしょうか。
登山準備をしていると、気温も低かったのですが、蚊やブヨなどの虫が寄ってきて、虫除けやハッカ油なども全く効果はなく、気温が上がったらどうなるのかと心配になってしまいました。とにかく、そそくさと準備を終わらせて登山開始です。
登り始めは、まだ林道が続いているような感じです。
そして、暫く行くと少し傾斜もきつくなりドロドロヌルヌルの登山道になります。そこを抜けるロックガーデンです。
ロックガーデンは大きな岩が組み合わさった状態で、足を踏み外すと非常に危険な区間で、疲れて足腰ががたがたになっている帰り道が心配になってしまいました。
扇沼山の稜線に出ると、そこは素晴らしい景色でした。
まさに、絶景です。
硫黄沼とその向こうに見えるオプタテシケ山から十勝岳連峰。オプタテシケ山をこれほど近くで眺める事ができるのはここしかないでしょう。
トムラウシ山、オプタテシケ山から富良野岳までの十勝岳連峰、旭岳を始めとする大雪山連峰、遠くにはニペソツ山まで眺めることができました。このままの天候が、トムラウシ山登頂まで続いてくれるのを願ったのは言うまでもありません。
あとは、奇妙な形の兜岩を眺めながら辺別川支流の谷を越えて三川台、そして、化雲岳分岐から一気にトムラウシ山頂上へアタックです。
トムラウシ山最後の急な登りは、登山客が一杯で、まさしく、銀座通りというやつでしょうか。
歩き始めてから約5時間30分で、トムラウシ山頂上へ到着しました。
さて、その展望は・・・
実は、化雲岳分岐に着く前には、既に雲が出て景色は見えなくなっていました。
頂上ではポールでの写真撮影も順番待ちの状態で、そして撮影後は休憩する場所を探さなければならないぐらいの混雑でした。
ちょっと早い昼食を取りながら、視界が広がるのを、しばらく待っていましたが雲が無くなることはありませんでした。下りの道のりも長いので、晴れ待ちもほどほどにして下山を開始しました。
下山と言っても、扇沼山への登り返しやロックガーデン、そして最後はドロドロヌルヌルの登山道を疲れた足で歩かなければなりません。
下山中も晴れ間はありませんでした。
結局、この日の晴れマークは、午前9時まででした。
駐車場へ着いたのは、下山を開始してから約4時間20分と思ったよりハイペースで降りることができました。
登りの時には歩いていればそれ程気にならなかった蚊やブヨなどの虫は、下山時には歩いていても寄ってきて、たくさん刺されてしまいました。虫除けやハッカ油はききませんので、ぜひ防虫網を持って行くことをお勧めします。
このコースは、約24kmと長丁場でしたが、帰りの兜岩への登り返しが有るぐらいで、全体的にきつい登りも少なく、十分日帰りが可能なコースです。(雨の「雨竜沼〜暑寒別岳」の方が辛かったなぁ)
また、稜線まで登ってしまえば携帯電話も圏外となる所は少ないようです。
最後に、今回の登山で新しい登山靴(hanwag MOUNTAIN LIGHT GTX)に感じていた違和感が何かわかりました。
登山靴のレポートは後日行おうと思います。
タイムログです。
時刻 | 経過(区間) | 距離(区間) | ポイント |
4:34 |
0:00(0:00) |
(0.0) |
登山口 |
5:53 |
1:19(1:19) |
3.2(3.2) |
扇沼山 |
7:50 |
3:16(1:57) |
7.7(4.5) |
三川台分岐 |
9:26 |
4:52(1:36) |
11.5(3.8) |
化雲岳分岐 |
9:50 |
5:16(0:30) |
12.0(0.5) |
トムラウシ山 |
10:47 |
6:13(0:14) |
12.5(0.5) |
化雲岳分岐 |
11:52 |
7:18(1:05) |
16.3(3.8) |
三川台分岐 |
13:50 |
9:16(1:58) |
20.8(4.5) |
扇沼山 |
14:53 |
10:19(1:03) |
24.0(3.2) |
登山口 |
登山口〜山頂 標高差 996m (GPSより)
GPSトラック
実際の登山道が分かると思います。
※写真には位置情報が記録してありますので、カシミール3D等で表示すると写真を撮影した位置が分かります。登山口です。
入山記録や案内板などは、特に何もありません。ロックガーデン
岩の隙間が深いので、足を滑らせると危険です。
帰りは気をつけないと。扇沼山から見た硫黄沼と十勝岳連峰。
手前がオプタテシケ山、一番奥が富良野岳。
この角度からのオプタテシケ山は圧巻!
素晴らしい眺めだ。中央遠くに、ニペソツ山
本日の目的地、トムラウシ山。
左から旭岳〜白雲岳。
白銀温泉コースが生きていた頃の案内板でしょうか。
トムラウシ山まであと7.5km。
兜岩兜岩〜オプタテシケ山
三川台からのトムラウシ山全景。
トムラウシ山はでかいなぁ。三川台では、今歩いてきた道は通行止めとなっています。
確かに、硫黄沼への道は無いようですが・・・三川台の分岐案内。
テントが数張りありました。化雲岳分岐案内
化雲岳分岐地点には、携帯トイレブースがあります。
トムラウシ山最後のアタック!
人がいっぱい。トムラウシ山頂上2141m
トムラウシ山頂上でのGPSトリップ
下山完了。
駐車場の様子。本日のGPSトリップ。
な・な・なんと、1/3は休憩ですか!?