ヴェゼル
2021年10月02日
ホンダ ヴェゼルハイブリッドに2週間乗ってみた。
カイエンの板金修理の代車としてホンダ ヴェゼルハイブリッドを2週間乗りました。
市街地、一般国道、高速道路、峠道など約700kmほど走った感想です。
カイエンを修理に出したポルシェセンターから自宅まで帰る間に、あちこち寄り道をして170km程走って自宅に付くと、疲労感が半端ありませんでした。
疲労感の一番の原因は、アクセルとブレーキの感覚が車の挙動と合わないことだと思いました。
これは、走り始めてすぐ気が付いたことです。
このブログを見ている方の中にはヴェゼルに乗ってる(た)方もいらっしゃるので、ちょっと書きにくいのですが、個人的には疲れる車だと思いました。
■悪かった点
1.ブレーキに違和感
回生ブレーキとディスクブレーキの切り替わりのチューニングの問題かもしれませんが、2週間乗っても馴染みませんでした。
一定の踏み加減で狙ったところに停めるのは至難の業です。
社用車のトヨタのプリウスやクラウンハイブリッドでも多少違和感は感じるものの慣れの範囲内でした。
2.i-DCDが時々おかしくなる(これは危険)
加速したいときにアクセルを踏んでもエンジンが反応せず加速しないことがありました。
アクセルを踏んでもエンジンが吹けて加速に入るまでに2〜3秒かかることが多々あり、高速道路の加速ランプでこの状態になった時は冷や汗ものでした。
止まるか加速するまで我慢するか究極の選択でした。
その時は、幸いにも本線走行車が追い越し車線に逃げてくれたため、スピードが乗らないまま合流しました。
また、駐車場から道路に出る時に加速せずに後ろから来た車にブレーキを踏ませるなど迷惑も掛けました。
3.エンジン走行時にモーターアシストオンでショックがでる
スムーズに切り替わることも多いですが、時々明らかに感じるショックがあります。
これは車に詳しくない同乗者(妻)も気になるようでした。
4.エンジンブレーキはほとんど効かない
CVTではなく7速ギアなのですが、パドルシフトでギアダウンしてもエンジンの回転数が高くなるだけでエンジンブレーキはほとんど効きません。
回生ブレーキを使う方が良いのかもね。
5.駆動用バッテリーが無くなると激遅
高速道路の長い坂道や国道等の峠では、途中で駆動用のバッテリー切れになってパワーが必要な時も充電が始まり、ますますパワーが無くなります。
せめて、パワーが必要な時はエンジン出力を充電に持って行ってほしくないです。
6.空調のAUTOが微妙
オートにしていても社内温度が結構上下します。
また、オートでリサーキュレーションになっている時に外気導入にするとオートが解除されます。
家にある20年前のクラウンのAUTOより悪いですね。
2013年式のカイエンもAUTOの空調は良くないですが、それより悪いです。
■良かった点
1.必要にして十分なパワー
景気よくエンジン回転数もあがりますが、バッテリーがあるうちはパワー不足を感じず加速します。
1.5Lであることと車重を考えると悪くありません。
2.燃費は悪くない
市街地走行はほとんどありませんでしたが、国道を流れのままに走ると20km/l程度の表示になります。
車の大きさ考えると悪くないなと思います。
ただ、高速道路は速い流れに乗ると13km/lぐらいのようで、我が家の1.8Lのアリオン4WDより悪いかもしれません。
3.機敏なハンドリング
割とクイックでだるさはないです。
これは好き嫌いが分かれるところかもしれませんが、私は好きです。
以上、悪い点を多く書いてしまいましたが、モデルチェンジでヴェゼルもCVTになったようなので、欠点が解消されていることを期待しています。
ただ、モデルチェンジ前のヴェゼルハイブリッドの購入を検討している方の参考になればと思います。
販売店等で試乗するだけでなく、是非レンタカーでヴェゼルハイブリッドを借りて、自分で確かめて欲しいと思います。