松仙園線
2020年08月23日
愛山渓〜松仙園線〜永山岳〜愛別岳 2020年8月23日
2020年7月15日の北海道新聞に「旭岳絶景の登山道復活 松仙園線14年ぶりに復活」と出ていました。
2006年から通行止めが続いていましたが、環境省が約5,000万円かけて再整備したそうです。
登山道復活に、感謝感謝です。
これは行くしかないと思い、天気予報を見て晴れるだろうという日を選んで歩いてきました。
前回、愛山渓から登ったのが2016年8月6日*******なので4年振りです。
松仙園線は愛山渓温泉始まる既存の登山道から分岐して、また既存の登山道に戻る約4.5kmの登山道で、沼の平や愛別岳から旭岳までの峰々、まさに絶景を眺めることができます。
松仙園線入り口ゲートまでは、作業道のような感じの道で、進入禁止のロープがなければジムニーなら楽勝でしょう。
途中の湿原では、木道が整備されており、木道ではすれ違いが難しいこともあって一方通行になっています。
1時間程森林の中を、かなりドロドロの登山道を黙々と歩き、松仙園に出ると突然素晴らしい景色が目の前に現れます。
木道と松仙園しに愛別岳から旭岳までが目前に広がります。
当麻乗越と沼の平の間でも見ることができますが、松仙園線の方が方向的に愛別岳が良く見えます。
眺めの良かった松仙園が終わると、きつい登りが始まります。
時々振り返って、沼のある景色を見ると癒されます。
きつい登りの終点は永山岳です。
永山岳からの眺望は、どこを向いても雲もなく素晴らしいものでした。
この日は、稜線に出ると風が少しあったものの本当に天気が良く、挨拶を交わした方も「天気が良くて良かったねえ、今日は最高だ。」としみじみおっしゃってました。
私も同感です。
今回は、松仙園線(4.5km)を歩くのが目的だったので、あまり無理をしないで愛別岳の山頂を踏んで下山する予定でした。
愛別岳は2019年10月に滑落死亡事故が発生していて、愛別岳分岐案内板にも登山道として管理されていない旨書かれています。
分岐から愛別岳への下りは、かなり滑りやすい急斜面で、足を滑らせると止まらないんだろうなと思います。
滑落した時は、積雪があったと想像できるため、地面が出ていても危険な斜面ですので、積雪時はアイゼンやピッケルがなければなおさらでしょう。
今回は愛別岳山頂にいる時に1名、戻りの時に1名の方とすれ違いましたので、それなりに登る方がいるのでしょう。
愛別岳山頂は、誰が積んだのかケルンと三角点の石があるだけで、やはり愛別岳の銘板はありませんでした。
私が銘板を最後に見たのは2007年で、もう13年も前のことです。
愛別岳山頂から北西の方向に見える先まで行ってきました。
特に道はないので、這松の上を歩いて行きました。
そこからの眺望は愛別岳山頂とは違った景色が広がります。
さらに先が続きますが、流石にそこで終わりにしました。
余りに天気が良いので、愛別岳登頂の後、比布岳まで行きたいなあと思いましたが、愛別岳分岐まで戻ると13時だったので、余裕を持った工程を考え、予定通り比布岳をあきらめ下山をすることにしました。
そう言えば、イズミノ沢コースの登山道が急斜面崩落のため通行禁止となっていました。
天気が崩れることもなく、最後まで晴天に恵まれ、またとない登山日和でした。
今回は、約20km余りの山歩きでした。(GPS移動距離で、登山道表記距離とは異なります)
景色を眺めながら割とゆっくり歩いたのですが、流石にくたびれました。
おまけに、登山靴の絞め方が若干緩かったためか、左足の親指に豆を作ってしまいした。
飲み物は、スポーツドリンク2.5Lと水1.0Lの合計3.5L持ちましたが、下山時までに全て飲み干しました。
流石に10時間越えの夏山登山は、余裕を考えると飲み物はもっとあっても良かったと思いました。
今回から撮影カメラが変わりました。
今まではパナソニックDMC-LX5でしたが、今回からソニーDSC-RX100M5Aになりました。
両方とも手振れ補正をONにして使っているのですが、RX100M5Aの方が手振れが多いです。
掲載の写真を見ても気が付くでしょうが、手振れがひどくて載せられない写真が多かったです。
これからは、しっかり立ち止まって構えて取る必要がありそうです。
カメラの登山時使用のレポートは改めて行う予定です。
タイムログ
時刻 | 経過(区間) | 距離(区間) | ポイント |
---|---|---|---|
6:02 |
0:00(0:00) |
0.00 |
愛山渓登山口 |
6:22 |
0:20(0:20) |
1.5(1.5) |
松仙園線入口 |
8:11 |
2:09(1:49) |
6.1(4.6) |
松仙園線出口 |
8:12 |
2:10(0:01) |
6.2(0.1) |
沼ノ平分岐 |
10:10 |
4:08(1:58) |
8.7(2.5) |
永山岳 |
10:48 |
4:46(0:32) |
9.8(1.1) |
愛別岳分岐 |
11:38 |
5:36(0:50) |
11.2(1.4) |
愛別岳 |
13:03 |
7:01(0:51) |
12.6(1.4) |
愛別岳分岐 |
13:29 |
7:27(0:26) |
13.7(1.1) |
永山岳 |
15:07 |
9:05(1:33) |
16.2(2.5) |
沼ノ平分岐 |
15:51 |
9:49(0:44) |
17.7(1.5) |
三十三曲分岐 |
16:12 |
10:10(0:21) |
18.7(1.0) |
愛山渓登山口 |
登り 5時間36分(休憩含)愛別岳山頂まで
下り 4時間00分(休憩含)
全行程 18.7km 10時間10分(休憩含)
GPSトラック

※写真には位置情報が記録してありますので、カシミール3D等で表示すると写真を撮影した位置が分かります。

沼ノ平と松仙園線の分岐

維持管理用道路が松仙園線入口まで続いています。
ジムニーなら楽勝?

松仙園線入口外部からの植物や種等を持ち込まないように登山靴を綺麗にするためのブラシがあります。
私も、登山靴底の土をしっかり落としました。

松仙園線登山道の案内図がありました。

登り初めはこんな感じ。
ここはまだ草木に覆われていなかったようです。

距離標柱。

ここから松仙園始まりの標柱。

絶景!
一番左が愛別岳、一番右が旭岳

笹刈開削の登山道。
登山道は完全に無くなっていたようです。

沼越しの愛別岳

所々ロープが張られています。
ロープの外を歩かないようにお願いします。

松仙園から少し登ったところからの眺望。

木道から続く登山道。

松仙園線の出口ゲート。

以前の分岐看板。
ゲート手前に倒れていました。

ゲートを出ると進入禁止と書かれていました。
一方通行なので。

ゲートの横にある案内標柱。

沼ノ平分岐標柱

イズミノ沢コースとの分岐

イズミノ沢コースは急斜面崩落のため通行禁止。

特に分岐はありませんが登山道方向の案内版。

永山岳山頂 2,046m
これはスマホ(Xperia SO-02H)の写真。
空が青い!

永山岳山頂でのGPSトリップ

永山岳山頂からの沼ノ平

永山岳山頂から愛別岳(左端)方向のパノラマ。

安足間岳・当麻乗越分岐の案内標柱。

愛別岳分岐
2019年10月の滑落死亡事故、登山道として整備されていない旨の注意書き。
確かに危険です。
転ぶと止まらないと思います。

結構怖いです。
こんな斜面を降りて行きます。

愛別岳山頂の最後の登り。
大変な急坂です。

愛別岳山頂付近から黒岳方向。
左側に凌雲岳とその左影にちょっとだけ黒岳山頂が見えます。

愛別岳山頂。
2007年には木彫りの山頂名版がありました。

愛別岳山頂でのGPSトリップ。(ピンぼけ)
RX100M5Aは、合って欲しいところになかなかピントが合わない。

愛別岳山頂北西端からの眺望

北西端から見た愛別岳山頂。

愛別岳山頂から愛別岳分岐方向。

沼ノ平分岐近くのイズミノ沢の徒渉。

沼ノ平分岐まで降りてきました。

三十三曲分岐
イズミノ沢コースの登山道は、ほぼ無くなっているような・・・

イズミノ沢の鋼製の橋が壊れていて、新たな橋が丸太で架けられていました。

下山後のGPSトリップ
約20km歩きました。
約10時間のうち停止時間が約3時間。
そんなに休んでないんだけどなあ。