特定財源
2008年05月07日
建ブロの日【ビジネスで考える建設業】
5月5日はこどもの日、そして建ブロの日です。
そして、そのお題は 建ブロの日【ビジネスで考える建設業】 です。
今回は、あえてネガティブな意見を書きます。
現在の日本の土木工事は、かなりの部分が公共需要ではないでしょうか。
つまり、税金で行われているものです。
先月は、ガソリンや軽油の暫定税率の期限切れで、たった1ヶ月でしたが25円ほど安くなっていました。
でも、揮発油税って本当はガソリン1リットル当たり50円弱かかっているんです。
暫定税率で本則の2倍の税金になっているって知ってました?
閑話休題(それはさておき)。
私は、土木設計を行っている土木コンサルタントで働いてます。
暫定税率が期限切れになったとたん、軒並み道路関係の入札が延期になったり、中止になったりしました。
そして、暫定税率が復活すると、思った通り元に戻ったのです。
そして、この暫定税率によって1日60億円、1ヶ月で1800億円の税金が入らなかったので、率にして10%弱の道路関係の事業が無くなりました。
(ホントはその半分のはずなんですけどね)
これって、なんか可笑しくないですか。
延期になったり中止になったりするって事は、税金が入ってこなければやらなくて良い事業って事になるんじゃないでしょうか。
本来であれば、道路整備は必要だからあるわけで、税金の消化のためにある訳じゃないと思うのです。
先日、日帰りでドライブに行ってきました。
GW中と言うこともあり、一般国道が混んでいたので、道道などの裏道を走りました。
久しぶりに地方の道道を走って実感しましたが、交通量の少ない道道の維持管理はひどいものです。
舗装は継ぎ接ぎだらけで、かろうじて穴は空いていませんが、ヒビだらけでした。
いつから北海道の道道はこんなに走りずらい道になったのでしょう。
これは、道路を使うユーザー側からの意見です。
車に燃料を入れる時に強制的にとられる揮発油税は、道路の整備や維持管理に使われているはずなのに、道路がひどいことになっています。
我々国民はサービスの対価として税金を払っている訳ですから、サービスが低ければ高い税金を払う必要はないと、私は思います。
では、ビジネスとして考えた場合は、どうでしょうか。
現在、私が勤めている会社は、地元の土木コンサルタント中では高い給料だと思います。
しかし、地元にいる同じ年齢の私の友人の中では、私が一番年収が低いこと、帰宅時間も遅く休みも少ないため、実労働時間が一番長いのも事実です。
私は、この仕事が好きで頑張ってきました。
でも、休みも取れず、家族を十分に養えない収入では、はっきり言ってこれから就職する人達に勧める事はできません。
土木コンサルタントや建設業者が淘汰されている中、勝ち組として残れば必ずビジネスチャンスが有ると思います。
ただ、現状のままでは技術者としてのプライドを持っていつまで頑張っていけるか複雑な気持ちで一杯です。