西クマネシリ岳

2012年09月22日

西クマネシリ岳〜ピリベツ岳 2012年9月22日


2012年9月22日に、オッパイ山と呼ばれる西クマネシリ岳とピリベツ岳に登ってきました。

今回登るのが初めてですが、西クマネシリ岳からピリベツ岳と縦走し沢を降りました。

登山道へ続く林道への入り口は、国道273に特に標識もないため見落としてしまいそうですが、三国トンネルから見て十勝三股の手前にあり、入り口に「シンノスケ3の沢林道」という標識があります。

ここを曲がり、道なりに進んで行くと「西クマネシリ岳登山口」の標識が見えてきます。

この標識の150m程手前に広場があり、車が混んでいるようでしたら、こちらに駐車すると良いでしょう。

我々が到着したときには、4台ほど車がありました。

ここから、「国有林」「ゴミは持ち帰りましょう」の看板のある分岐点までは車高の高い車であれば十分走れるような林道になっています。

この二股では、右方向の林道にピンクテープが張られていましたが、車で入れそうな感じだったのでその先へ少し歩いてみましたが、暫く行くと幼木が育ち始めていて、現在は使われていないようでした。

もとは作業道のようですが、現在は土砂が現れて玉石があらわになっている登山道を進むと、作業小屋があります。中を覗いてみると薪ストーブがありましたが使えるような状態ではありませんでした。

あちこち作業道の跡がありますが、目印のピンクテープ通りに行けば迷うことはないと思います。

本格的な登山道が始まるのが、沢出会いを過ぎてからで、「西クマネシリ→」と書かれた木の標識があるところからです。

比較的緩勾配の登山道が続きますが、尾根に出る手前ぐらいから山頂まではかなりきつい登りになります。

ピリベツ岳との分岐を過ぎて少し行くき、ロッククライミングのように岩をよじ登ると崖を跨ぐ箇所があります。

ここは、岩と岩の間が1m程空いていて、ここを跨がなければなりません。

しかし、ロープが張られているのでそれに掴まれば大丈夫でしょう。

下界では絶対に行けないと思うのですが、登山ではそれ程恐怖感もなく行けてしまうのが不思議です。

山頂は、余り広くなく数名で一杯になってしまいますが、登山者が少ないのでそれ程混み合うこともないと思います。

今日は、非常に天気の良い日で、東大雪の山々だけでなく、表大雪、十勝岳連峰、オプタテシケ山、トムラウシ山、武華山・武利岳、雄阿寒・雌阿寒まで綺麗に見えました。

素晴らしい景色に見とれていると、すぐ近くで「チッ」とナキウサギの声がするので、声のした方のハイマツの間を覗いてみると、ナキウサギがいました。

でも、すぐ逃げてしまって写真は撮れませんでした。

ひとしきり景色を堪能して、ピリベツ岳へ向かいました。

分岐からピリベツ岳まではあまりピンクテープもありませんが、迷わない程度に踏み跡があります。

ピリベツ岳山頂は狭く、低木に囲まれていてあまり景色も良くありません。

岩などの座るところもなかったのですが、ここでお昼ご飯にしました。

さて、下山は沢を降りる予定なのですが、どこから取り付いたらよいかGPSとにらめっこで悩みましたが、結局ピンクテープがあるところから下り始めました。

その先には特に、ピンクテープなどの目印もありませんでしたが、沢を下って行けば登山道にぶつかると思い、シカ道や作業道あとらしき歩きやすいところを歩きました。

最終的には、「西クマネシリ→」と書かれた木の標識のあるあたりで登山道に戻ることが出来ました。

藪漕ぎと言っても獣道や作業道跡、涸れ沢跡等を歩いたのと下りなのとで、それ程苦労もありませんでしたが、初心者にはおすすめできません。もし沢を降りる場合は、迷うことはないと思いますが、是非GPSを携帯して欲しいと思います。

今回は、初めての山ということもあり、天気も良く、景色を楽しみながらののんびり登山でした。

西クマネシリ岳は標高は決して高くありませんが、ウペペサンケ山、ニペソツ山、石狩岳、音更山などの東大雪を一望できるのて、とても良い山だと思います。

西クマネシリ岳の他に、クマネシリ岳、南クマネシリ岳も登山道があるようなので、登ってみたいと思っています。

さて、帰りに層雲峡の温泉に入って帰ろうと思い、朝陽亭へ行くと「駐車場が混んでいるので、日帰り入浴の方は下の公共駐車場に車を置いて歩いて来てください。」と言うではありませんか。

おいおい、公共駐車場から1km程の坂を歩いて来いって本気で言ってるのかってカチンと来たけど、せっかく気持ちよく登山してきたのだから少し大人になって、「じゃ、そうするわ」って旭川まで帰ってきてスーパー銭湯に入りました。

混んでいるなら、「本日は混んでいるため日帰り入浴はご遠慮させて頂いております。」って言った方がよっぽど評判良いと思うけどなあ。


タイムログです。

時刻

経過(区間)

距離(区間)

ポイント

7:20

0:00(0:00)

0.00

登山口

7:45

0:25(0:25)

1.3(1.3)

作業小屋

9:17

1:57(1:32)

4.3(3.0)

ピリベツ岳分岐

9:42
10:23

2:22(0:25)

4.5(0.2)

西クマネシリ岳
山頂 1,635m

10:39

3:19(0:16)

4.7(0.2)

ピリベツ岳分岐

11:45
12:31

4:25(1:06)

6.1(1.4)

ピリベツ岳
山頂 1,602m

13:01

5:41(0:30)

7.0(0.9)

沢分岐(沢下り)

14:07

6:47(1:06)

8.9(1.9)

登山道合流

14:13

6:53(0:06)

9.2(0.3)

作業小屋

14:35

7:15(0:22)

10.5(1.3)

登山口


登山口〜西クマネシリ岳山頂 標高差 690m (GPSより)

登り 登山口〜西クマネシリ岳山頂 4.5km 2時間22分
縦走 西クマネシリ岳〜ピリベツ岳 1.6km 1時間22分
下り ピリベツ岳〜登山口 6.2km 2時間04分


GPSログのダウンロードはプログ左側の Links 「Nob's HomePage」 からどーぞ。


GPSトラック
ほぼ沢のど真ん中を下ってますね。

00s20120922_西クマネシリ岳〜ピリベツ岳〜沢

















※写真には位置情報が記録してありますので、カシミール3D等で表示すると写真を撮影した位置が分かります。

sIMG_5201ニペソツ山登山道から見たオッパイ山
ピリベツ岳(左)、西クマネシリ岳(右)






01sP1020452西クマネシリ岳登山口







02sP1020454林道跡を登ります。







03sP102045604sP1020544作業小屋







05sP1020457中はこんな感じ







06sP1020462「西クマネシリ→」と書かれた木の標識がありました。
この先を右に曲がると登山道っぽくなります。
沢を下った時に、この左側に出ました。





07sP1020472ピリベツ岳分岐







08sP1020475少しだけロッククライミング







09sP102047911sP1020482ここが崖跨ぎ
左:下から
右:上から





10sP1020481下を覗いてみました。







12sP1020508跨いで写真を撮ってみました。
下界では絶対出来ませんが、登山だと出来てしまいます。






13sP1020491西クマネシリ岳山頂
1,635m
バックはピリベツ岳





14sP1020485山頂でのGPSトリップ。
ほぼ、半分が停止しています。
あちこちウロウロしたので、
結構距離行ってますね。









15sP1020488クマネシリ岳方向







16sP1020489ピリベツ岳方向







19sP1020497南クマネシリ岳方向







17sP1020492表大雪が見えます。







18sP1020496ウペペサンケ山、ニペソツ山が見えます。







20sP1020498雄阿寒岳、雌阿寒岳、阿寒富士が見えます。







西クマネシリ岳山頂からのパノラマです。
23sDSC01293






21sDSC01291






22sDSC01292







24sP102051025sP1020511ピリベツ岳縦走路
登山道が見えたり、
見えなかったり。





26sP1020512コルから見た西クマネシリ岳







27sP1020513コルから見たピリベツ岳







28sP1020520ピリベツ岳山頂
1,602m
木々に囲まれていて
あまり眺めはよろしくないですね。




29sP1020523ピリベツ岳山頂でのGPSトリップ。
停止時間の方が長くなってしまいました。











30sP1020521西クマネシリ岳
急斜面ですねぇ。






31sP1020526ニペソツ山が見えました。







ピリベツ岳から西クマネシリ岳方向のパノラマです。
32sDSC01297







33sP1020528ここから、沢を下り始めました。







34sP1020529下り始めは、藪漕ぎです。







36sP102053735sP1020536作業道跡?







37sP1020539無事、登山道に出ました。







38sP1020545下山後のGPSトリップ。
あっちうろうろ、こっちうろうろと
随分歩いたものです。













csh08ymatu at 22:00コメント(0) 
ブログ内検索
月別アーカイブ
アクセスカウンター
  • 累計:

プロフィール
山好き、バイク好き、車好き、スイーツ大好きの、ふつーのおやじです。
日帰りできる山を守備範囲としていますが、知床連山登山道の維持管理をしていたこともあります。
16歳からバイクに乗り続け、現在はBMW K1300Sに乗っています。
仕事は総合評価関係、技術士受験対策等を行っています。
技術士二次試験の相談にも乗りますので、メールください。
Recent Comments
related groups
読者登録
LINE読者登録QRコード
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ